近年では葬儀の際にも香典を受け取らずに、香典を辞退すると言う家も多くなってきました。
理由として一番多いのが正直な話が
「後々の付き合いが煩わしい」や「香典返しに時間を取られているだけの余裕がない」だったり、「人付き合いがどの程度なのか把握をしきれていないから」などが挙げられています。
今では香典を受けとる家と香典辞退の家の割合は、私の見る限りでは半分半分位かな?
と、感じます。
それでは実際に香典を辞退する際の対応や文例
実際に起こり得る「こんな時はどうすれば?」をお話しします。
香典を辞退する時の文例
香典を辞退する場合、弔問客に香典は受け取らないと言う旨を知らせる為に受付に「香典は辞退します」と表示しておく必要があります。
この場合の文例は
「故人の遺志により香典の受け取りは勝手ながら辞退させていただきます」
となります。
あくまでも故人(亡くなった人)の意思であり、遺族の意向ではない事を告げる。
ハッキリと誰が見ても分かるように「香典は辞退します」と完結に伝える事。
香典辞退の時の受付の対応は?
「香典は辞退します」と明記していても、中には香典を受付で出される人は少なくもありません。
“香典辞退と言われて、はいそうですかって言うのもな‥”と言う心理からでしょう。
この場合、受付に座る人
(大体がお手伝いに来てくれている人や遠縁の親戚になるかと思います)
受付に座ってくれる人がその時になって困らないよう、香典は辞退だけど受付で出された際には
「故人の遺志により香典は辞退させて頂いております」
そうお伝えするように事前に伝えておきましょう。
勿論香典を差し出されたから受け取るのはNGです。
香典を出されてもお断りする事。
この場合、失礼にあたる‥と言う事もありません。
香典辞退でも香典を受け取ってしまう場合
中には故人との付き合いの深さからいくら断っても香典を受け取るまで絶対に引き下がらない
と言った方もいます。
大阪なので特に多いんじゃないかな?とは思いますが。
この場合、受け取らないといつまでも終わらないですし、食い下がらない相手に「香典辞退」の一点張りを通していても相手を不愉快にさせてしまうだけなので有り難く受け取らせてもらいましょう。
そして四十九日の法要が済んだ忌明け後、香典返しとして満中陰粗供養と挨拶状を付けて受け取った金額の半分、もしくは三分の一の金額の品物を贈ります。
特に年配の方や遠方からの弔問で香典を辞退すると言う風習が全くないと言う人もいます。
近年は香典を辞退する家も増えてきたとは言え、それは私の知る中では“大阪府内”での話で
未だに香典は絶対に辞退する事がない地域と言う場所も存在します。
香典を断りきれそうにないと思ったら通常の対応をされる方が望ましいかと、私は思います。
おわりに
葬儀のマナーやしきたりは「一般的なマナー」として一括りにするにはとても難しいです。
近年では香典返しを香典を受け取った時に金額に応じてその場で返す
「即日返礼返し」
と言う新しいスタイルも増えてきています。
これは告別式の後で初七日法要も済ませてしまうのと似たようなもので
香典返しを香典を受け取ったその場で返す、と言うもの。
メリットとしては
・その場で返すので商品を発送する際の送料がかからない
・その場で返すので四十九日の忌明け後に送る手間が省ける
・住所不明などの手間がかからない
と言う点。
デメリット‥は私はあまり感じないのですが、強いて言うのであれば
きちんと忌明け後に送るべきだ と言う人もいる
と言う事。
ただ私の個人的な意見ではありますが、香典は有り難く受け取らせて頂いた方がいいかと思います。
金銭的にも。
だけど香典を受け取る事に対しての抵抗が「後の手間」であって香典辞退をされるのであれば
この即日返礼返しと言う方法をとってみては如何でしょうか?
最近はこの即日返礼に対応している葬儀会館も少なくはありません。
少しでも参考になれれば、です。
ではでは。