葬儀を執り行うと葬儀の時には勿論、終わってからもなかなか日常では聞き慣れない言葉や単語が出てきて、分からない事が更に分からなくなってしまいますよね。


特に四十九日で使われる「満中陰」。


実はこの「満中陰」が何なのか、分からない方が殆どです。


普段使わないですもんね、満中陰と言う言葉。


今回はこの満中陰について説明します。

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満中陰の意味とは?

満中陰とは中陰が満ちる と言う事を言います。


と言っても分かりにくいかと思いますので、少し掘り下げてお話しします。


現代では告別式の後に初七日法要も一緒に済ませる家が殆どですが、本来この初七日法要は故人が亡くなった7日後に行うもの。


そしてその法要は初七日だけでなく、二七日、三七日、五七日、六七日、七七日と


七日毎に7回、法要が行われていました。

初七日法要の「初」と言うのは最初の七日‥と言う意味です。
(現代では簡略化され、七回法要をする家は滅多にありません)


この7日毎に法要を行っている期間を「中陰」と呼び、最後の四十九日の法要が済むと

中陰が満ちた=満中陰

となるのです。


この中陰が満ちた事を「忌が明けた」と言って「忌明け」と呼びます。

満中陰志とは?

満中陰志とは主に関西で使われる言葉で、忌明けに送る香典返しの事を指します。


満中陰志には

・挨拶状

・(香典以外にも何かしてもらった場合の)お礼カード

・(関西では)内熨斗

で香典をもらった相手に送ります。


大阪の香典返しの相場

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満中陰志と満中陰粗供養の違いとは?

満中陰志は香典返しの事。


では満中陰粗供養とは一体何なのか?


満中陰粗供養は法要の際に渡す粗供養の事を指します。


満中陰粗供養の場合満中陰志とは全くの別物だとお考え下さい。


粗供養とはお通夜や告別式の時に、お茶やコーヒー

告別式の時にはタオルや洗剤などの違いはあれど、弔問客に対して品物を渡しているかと思います。


初七日の法要が終わった時にも、親族に手渡しで品物を渡しているでしょう。

あれが粗供養です。


満中陰志とは香典を下さった方に対して

「無事に忌明けを迎える事が出来ました」

と、お礼と報告を兼ねて送るもの。


対して満中陰粗供養は法要に来てくれた親族に対して渡すもの。


同じ「満中陰」が付くのでややこしいですが、実は全く意味の違うものなのです。

まとめ

満中陰とは関西で使われる言葉なので、普段聞き慣れない上に関東から来た人であれば尚更意味を理解し難いようですが、要は


四十九日を終えましたと言う、一つの区切りとして使われる言葉です。


その他の大阪の葬儀に関する事は大阪の葬儀の豆知識を参考にして下さい。


では。

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